フリーランスは稼げない:会社員の小遣い稼ぎにはなる

筆者は会社員をやりつつ、フリーランスでも仕事をしている。フリーランスと言っても、どこか特定の会社に仕事を貰っている訳ではなく、ランサーズやfiverrなどのクラウドソーシングサイトを利用している。 昔は、働く=何かしらの組織に所属する事だったが、今は組織に属さなくても仕事が出来るので便利である。組織に属すると色々面倒だし、時間を拘束されるのもサラリーマンには辛い。フリーランスの仕事はインターネットで完結するものが多くサラリーマン向けと言えるだろう。 勿論、欠点もある。普通にやっていては、フリーランスは全く儲からない。ここでは、筆者のフリーランス体験を紹介する。 フリーランスは稼げない まずは、筆者がフリーランスで稼いだ金額を見てみよう。全て年間での値である。 1年目 2万円 2年目 4万円 3年目 10万円 4年目 20万円 右肩上がりではあるが、とてもこれだけでは生活出来ないのが分かるだろう。時給千円のアルバイトを土日にやった方が、まだ稼げる気もしてくる。なぜフリーランスは稼げないのか?それは、仕事が無いからである。仕事をすればするほど稼げるのだが、その仕事が無いのだ。 割に合う仕事が少ない クラウドソーシングサイトで仕事を探すと、仕事の単価が低い事にすぐに気が付く。副業フリーランスには時間が無い。当然、なるべく単価が高く、かつ短時間で出来るものを狙う。 しかし、クラウドソーシングサイトの仕事はどれも単価が低い。しかも、やたらと時間が掛かるものが多い。経験者は短時間で完成させられるのだろうが、筆者がやると、時給100円レベルになりそうだ。仕事をしたくても割に合わず、出来ないのだ。 競争が激しい たまたま自分が楽に出来そうな仕事を見付けたとしよう。すると、今度は他フリーランサーとの競争が始まる。誰が案件を手にするかは、リピートでない限りは見積もり金額で決まる。他社の見積もりが安すぎて、仕事を受けられないことも多い。 何か自分だけのプラスアルファがあれば、この競争から抜け出せる。しかし、普通のサラリーマンには厳しいだろう。何せ、時間を掛けられないのだ。やはり、ある程度の時間がある方が、魅力的な成果物を出せるものである。 上手くやれば小遣い稼ぎにはなる 稼げないフリーランスと言えど、小遣い稼ぎにはなる。筆者の場合、開始4年目の収入は年間20万円ほどであった。大体月1万5千円なので、飲み代の足しにはなっている。 そして、4年目ともなると、段々と仕事のコツも掴んでくる。 得意な仕事を選ぶ 仕事を探す時は、必ず得意な仕事を選ぶようにする。その方が、圧倒的に効率が良い。特異な仕事なら楽に出来、かつ時間も掛からないだろう。これが苦手な仕事や未経験の物だと、四苦八苦しながら進めることになり、かなり効率が悪い。 なお、お金よりも経験を取りたいなら、好きな仕事や未経験の物でも良い。 顧客を選ぶ 顧客は絶対に選んだ方が良い。下手な顧客と仕事をすると時間を取られる。顧客を見極める能力が、フリーランスに最も必要な能力かもしれない。次のような顧客とは、なるべく仕事をしない方が良い。 直感で危険な雰囲気がある コミュニケーションが取れない 仕事の指示、範囲が曖昧 筆者が初めて受けた仕事では、顧客が度々修正を依頼してきた。なんと、途中で仕様を変えてきたのである。本来、そこで追加料金を取っても良かったのだが、初めてだったのでそのまま仕事をしてしまった。結局この初仕事の時給は、100円以下となってしまった。 また、無料でずるずると仕事をさせられることもある。ちょっとした外部への連絡、調査、成果物の修正など、中々お金を請求しづらい。このような場合、本来は都度費用を請求するべきだ。とはいえ、仕事が始まった後は請求しづらいのが実情だ。 受けた仕事は丁寧に完成させる 一度仕事を受けたら丁寧に完成させよう。その方があなたのメリットとなる。上手くいけば、顧客がリピーターになってくれる。 フリーランスをやる上で、リピーターの存在は欠かせない。一度仕事をすれば相手の人となりも分かるし、仕事もやりやすいだろう。相手との信頼感もあり、初回よりも効率的に仕事が出来る。 反対に、無理そうな仕事は断った方が良い。仕事の出来が悪いと、単純に評判が下がりマイナスの印象が付く。クラウドソーシングサイトだと、星の数で評価されるため、雑な仕事ばかりやっていると新規の顧客を呼び込めなくなる。 クラウドソーシングサイトを使わないという選択 もし営業力に自信があるなら、クラウドソーシングサイトを使わないという手もある。クラウドソーシングサイトでは、手数料という名目で数十パーセントのお金を運営に払っている。お金を稼ぐには効率が悪い。自分で顧客を獲得できれば、仲介サイトは利用しない方が良いだろう。 といっても、中々このレベルに達せるものは少ない。勿論、筆者もこのレベルには無い。まずはクラウドソーシングサイトで実績を積み、自身のオウンドメディアを作り、徐々に飛び込み営業をするのが良いのかもしれない。 まとめ フリーランスだけで生活出来るほど稼ぐのは難しい。小遣い稼ぎ程度にはなる。 クラウドソーシングサイトには割に合わない仕事が多く、仕事の絶対量を確保しづらい。 下手な顧客とは仕事をしない方が良い。 フリーランスにとってリピーターは欠かせない。 営業が得意なら、ダイレクトに顧客とやり取りをした方が稼げる。

August 16, 2024 · KAGO

Fiverrでレベル1になるまでにやったこと

皆さんはFiverrを使っていますか?Fiverrは海外のフリーランスサービスで、世界中の人と仕事をすることが出来ます。私はセラー(商品やサービスを売る人)で登録しており、コツコツと1年半続け、ようやくレベル1になることが出来ました。 Fiverrでレベル1に! Fiverrのセラーは4段階にレベル分けされています。 登録したてのNew seller 400ドル以上受注するとレベル1 2,000ドル以上でレベル2 20,000ドル以上でトップセラー バイヤー(サービスを買う人)はセラーを探す際、金額やレベルでフィルターを掛けます。当然、レベルが高い方が受注の確率は上がります。 なぜバイヤーがレベルを気にするかと言うと、Fiverrでは不誠実なセラーが多いからです。品質や納期でトラブルになることも多く、レベルの高いセラーを選ぶことで安心して仕事を任せることが出来ます。そのため、初心者はとにかく受注して、レベルアップを図った方が良いです。 私がレベル上げで意識したのは、低単価で仕事を受けて実績を作る事、ある程度実績が出来たら仕事の単価を上げる事、の2つです。これで1年半ほど掛かりました。賢い人や特別なスキルを持っている方は、もっと短期間でレベルを上げられるかもしれません。 受注をするコツ さて、まずはとにかく仕事を受注しなくてはなりません。ランサーズやクラウドワークスでもそうですが、実績が無い中で仕事を受注するのはかなり難しいです。単価を下げて他のセラーと差を作るしかありません。 私の場合、Fiverr最低金額の5ドルで仕事を受注していました。これはかなり効果的でした。当時、同じ仕事内容で仕事を出しているセラーの単価は50ドル以上だったためです。バイヤーからすればお得ですよね。 フリーランスサイトで仕事を受注する際、最も大事なのは単価です。バイヤーはとにかく安く仕事を発注したいのです。紹介文や自身の写真も重要だと思われるかもしれませんが、あまり関係ありません。実績作りのために、駆け出しのセラーはとにかく単価を下げましょう。 単価を上げる ある程度の実績が出来てきたら、仕事の単価を上げましょう。単価が少ないままでは、レベル1のクリア条件である400ドルに中々到達できません。 単価を上げるタイミングはまちまちです。例えば評価ゼロの競争相手が多ければ、1件評価が付いた時点で単価を上げても良いでしょう。反対に、評価の多い競争相手がいる場合、中々単価を上げにくいです。 単価の上げ幅も、競争相手次第となります。明らかに不釣り合いな単価を設定しても、受注できません。私の場合、数件受注して評価が付いた時点で単価を10ドルにしました。そして、レベル1に上がった時点で20ドルにしています。それでも、競争相手の50ドルに比べたらお得です。 終わりに Fiverrでレベル1になるためには、実績作りと単価アップが重要です。まずは低単価で仕事を受けて実績を作り、その実績によって単価を上げましょう。単価があればレベルアップまでの仕事回数を減らすことが出来ます。 ただし、ここからもっとレベルを上げていくには、より効果的な仕事の方法が必要だと感じています。レベル2で2,000ドル、トップセラーだと20,000ドル必要です。Fiverrには低単価でトップセラーになっている人もいるため、何か方法があるとは思うのですが。 サービス内容をもっと考えて、リピーターを増やせるようにした方が良いのかもしれません。

April 20, 2024 · KAGO

海外のフリーランスサイトFiverrの使い方

皆様はFiverrを知っていますか?ココナラのように、自分が出来る事を販売する海外のフリーランスサイトです。フリーランスとしては、売り先が世界に広がる方が良いですよね。また、仕事を頼むときも5ドルから頼む事が出来ます。登録しておいて損は無さそうです。 Fiverrの使い方 Fiverrは海外のサイトのため、表記も記入も全て英語です。 とはいえ、Google翻訳を使えば英語は何とかなります。 使い方は下記の様に簡単です。 なお、Fiverrでは仕事の事をgigと言います。 受注の場合 まずはgigを用意します。例えば、浮世絵っぽいイラストを描きます、など。納期は24時間から、費用は5ドルから設定できます。 買い手が気に入ってくれたら、事前にチャットで連絡が来ます。 詳細を詰めたら正式にオファーが来ます。 発注の場合 検索からgigを探します。例えばロゴデザインを作ってほしい場合は、logo designと検索します。 事前に売り手とチャットする事をおすすめします。いきなり注文が来ると相手も困惑しますからね。ここで詳細を詰めます。 後は納品を待つだけです。 受注は出来るが稼げないかも さて、実際にgigを販売してみました。感想としては、受注は出来るがこれだけで何十万も稼ぐことは難しそうです。 まず、FiverrではUpworkよりも簡単に受注出来ます。以前Upworkにも登録した事がありますが、競争相手が多いせいか、1件も仕事をする事が出来ませんでした。ところがFiverrでは3カ月で何件か仕事が出来ました。 しかし、Fiverrで発注する人は安く仕事を依頼したい人ばかりです。おそらく、最初は5ドルでないと受注出来ません。実績が出来るまでは割り切って5ドルで仕事をし、仕事が集まってきたら10ドル、20ドルと単価を釣り上げていくのが良さそうです。 ちなみに、アメリカ人が相手の時はチップをくれました。チップ文化が根強いのでしょう。 発注時のトラブル対策 なお、受注時よりも発注時に気を付けた方がいいかもしれません。トラブルとしては、品質、コスト、納期と正にQCDで起きやすいです。これらを避けるためには、上位ランカーでフィルタリングして発注する事が重要です。 品質 依頼する相手によっては低品質の物が送られてきます。実際、ロゴデザインを依頼した事があるのですが、何かのロゴのパクリ作品だったことがあります。画像検索するとヒットしてしまいました…。 コスト 5ドルで依頼したのに、10倍の50ドル掛かると言われたことがあります。よくよく見ると、発注者のレビューに書かれていました。毎回やっているのでしょう…。 私の場合、50ドルを拒否して5ドルで仕事をしてもらうよう強くお願いしたら、上記のパクリ作品が送られてきました。 納期 よくあるトラブルです。こちらもレビューに書かれているので、よく読んでおいた方がいいです。 キャンセルについて ちなみに、Fiverrではキャンセルが難しい印象です。50ドルの提案の時に何回も断ったのにしつこく提案してきたため、キャンセルの依頼を出しました。キャンセルや納期延長の依頼はResolution centerというボタンでシステム的に申請するのですが、両者の合意がないと執行されません。相手が拒否すると無効になってしまうようです…。 Fiverrにも直接キャンセルを依頼しましたが、返事が来るまでに1週間以上掛かってしまったので、泣く泣くパクリ作品を受領する事になりました。5ドル損しましたが、止むを得ませんでした。 終わりに Fiverrは世界中の人と取引が出来ます。売り先も買い先も増えるので、日本のフリーランスサイトのみを使うより選択肢が増えます。使いこなすまでには時間が必要ですが、使いこなせれば大きなチャンスとなりそうです。なお、1年半以上掛かりましたが、無事レベル1になることが出来ました。

April 20, 2024 · KAGO