日経平均は最高値を付けた後にどこまで下がるか:期間と金額をサラリーマンが予想
株をする者にとって、2024年の前半は良い年であった。黙っていても資産が増えた人が多いだろう。筆者もその1人で、何だかよく分からないが20%もプラスになっていた。勿論、色々と理由は後付けできる。半導体株の高騰。円安。NISAで買いが増えたのも良かったのかもしれない。これらは専門家が詳しく分析している事だろう。大事な事は、筆者もその恩恵を受けていたという事にある。
率直に言うと、暴落局面が来るまでは、純粋に株の腕が上がったと思っていた。今思えば恥ずかしい。ただ単に、上昇局面の恩恵を受けただけであった。つまり、多くの人が何を買ってもある程度プラスになっていたはずだ。
NISA組も、良い思いをしていたのではないだろうか。多くの人がプラスになったと思う。しかし、今思えば株価が上がり過ぎていた。後半に入り、一気に暴落傾向となっている。これから、どの程度で株価は回復するのだろうか?
2024年は上がり過ぎていた?
まずは、ここ1年の日足チャートを見てみよう。
- 年初33,000円ほどの株価は、1か月後の2月には36,000円になっている。2000円も上がった!
- 3月には40,000円を突破。
- 41,000円を付けた後、4月後半に37,000円まで下がっている。
- 運命の7月。過去最高の42,000円を付けた後は急速に売りが進み、8月前半の今、36,000円まで株価は下がった。
- 8月2日は1日で2,000円近く下がっている。
やはり株価は上下するものだったのだ。株価がずっと上がっていたため、感覚がマヒしていた。ここで頭を切り替えて売りで入った人は本当に素晴らしい。筆者は下がり始めてからも反発が来るかと買いで入り続け、気付けば今年のプラス分が全て飛んでいた。
サラリーマンはデイトレードで更に損をする
筆者は本業でサラリーマンをしている。そのため、本来デイトレードに向いていない。デイトレードでプラスになった事もあるが、大体はマイナスになっている。
しかし、不思議なもので、毎朝株価が下がって損切が発動すると、ついついデイトレードで入ってしまっていた。負けた分を取り戻そうとしたのだ。当然、結果はマイナスで、ただ損しただけであった。
サラリーマンはチャートを見続けるのは不可能である。本業でやっている人以外、デイトレードはしない方が良いのかもしれない。
いつまで暴落は続くのか
筆者はワイコフの本をみて株を始めた(Amazonのスイング売買の心得のページ)。ワイコフを知っている人はご存知の通り、チャートを見ることで上手くトレード出来るという考え方がある。ファンダメンタルの要素も即座にチャートに反映されるため、チャートを分析すれば、買いで入るか売りで入るか分かるというのだ。このレベルなら、確かにトレードで生きていくことが出来そうではある。
そこで、20年間の月足のチャートを見てみよう。見て分かるように、大体において最高値を付けた後は暴落局面が来ている。
- 2007年の17,500円
- 2年上げが続いて17,500円を付けた。
- その後1年半程度下げが続き、7,500円になった。
- 2015年の20,000円
- 2年半上げが続いて20,00を付けた。
- その後1年程度下げが続き、16,000円程度になった。
- 2018年の22,500円
- 目立った下げはなし。
- 2020年のコロナで16,000円まで下がるが、3か月で収束している。
ここから今回の下げを予測する。今回、1年半上げが続いた後の局面のため、半年から1年ほど下げが続くのではないかと感じている。金額にして、30,000円程度まで下がるのではないだろうか?
勿論、2, 3カ月で収束する可能性も十分にある。ここをどのように判断すれば良いのかは、今回の局面を参考に今後に活かしたい。
長期的な資産形成は可能なのか
さて、日々トレードをやっているとやはり精神的に疲弊してくる。筆者もその1人で、7月中旬からは何を買っても連日株が下がり、平日は常に株の事を考えていた。何を買えばいいのか、空売りで入るべきか。毎日資産が減っているのを見ると気持ちも滅入ってくるというものである。
そこで、長期投資の可能性も考えてみた。先ほどのチャートを見て分かるように、おそらく長期的には株価が上がっていくはずだ。投資信託でもNISAでも、持っていればプラスに転じる可能性は高い。長期的な資産形成を十分に狙えるのではないかと思う。
まとめ
- 2024年の株価は上がり過ぎていた。多くの人がプラスになったと思うが、決して株の腕が上がった訳はなく、株価上昇の恩恵を受けていただけである。
- サラリーマンは、負けた分を取り戻そうとデイトレードをするべきではない。禁止にしてもいいくらいである。
- 2024年8月から半年から1年ほど下げが続く可能性がある。少なくとも30,000円程度にはなると予想している。勿論、2, 3か月で持ち直す可能性もある。