社会人には趣味が必要:初心者バンドを組んでブッキングライブ出演まで

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学校を卒業し、いざ社会に出る時に心掛けた事がある。趣味を持つことである。閉じられた世界で生きるよりも、何かしらの逃げ場があった方が良いと考えたのである。実際にこの狙いは当たっていて、仕事だけになってしまった同僚は、多大なストレスを感じ、中には長期に休む者もいた。

筆者の場合、全くの初心者からバンドを組み、初心者限定のライブに参加して、良い経験が出来た。


友人とバンドを組む

事の顛末は友人とバンドを組んだことから始まる。学生時代の友人で、たまたま会社も同じ県内。お互い趣味を探していたことから、とりあえず楽器をやってみよう、ということになった。友人はギター、筆者はベースである。とりあえず安いベースを購入して、スタジオを予約した。

実際スタジオに入ると、どうやら友人はギターの経験者らしかった。こちらは触ったことも無い。それでも、何回かはこの形で練習をしていた。スタジオでただただ音を合わせているだけだが、これが意外と楽しい。勿論、初心者なので上手く弾けていないのだが。

他の楽器パートを探す

練習を始めて数か月。ボーカルがいないとつまらない事に気が付いた。ドラムも欲しい。音を合わせるのは楽しいが、ギターとベースだけでは何が何だか分からなかったのである。

そこで、他の楽器パートを探すことにした。特に知り合いもいないので、当時流行っていたmixiやOURSOUNDSで探してみた。

しばらくすると、早速ボーカルから応募があった。会ってみたところ、性格も悪くなさそうである。そして、筆者達のような初心者を受け入れてくれる度量も持っていた。

ただ、どうやらベースボーカルをやりたいらしかった。仕方が無いので、筆者はベースからドラムへと変えることにした。ベースを始めて間もないし、別にドラムでも違いはない。それよりも、ベースボーカルを気持ちよくやれるならそれに越したことはない、と考えた訳だ。

女性メンバーについて

ちなみに、バンドの女性メンバーには要注意である。何個かバンドを組んだのだが、トラブルが起きる時は女性メンバーがキーとなることが多かった。男はどうしても女性を巡って対立してしまうのだ。

男性メンバーは、女性メンバーには自分とだけ仲良くしてほしいと思っている。それが叶わないなら、平等に接してほしいと願う。そうは言っても、女性メンバーにも好みがあり、特定のメンバーと仲良くなるだろう。すると、当然のように嫉妬する。練習中の雰囲気も、多少悪くなるだろう。

仲良くバンド活動をするには、女性メンバーは特定の人と仲良くならないようにした方が良い。そして、男性メンバーはバンド内で恋愛をしようなどと思わない事である。そうすれば、嫉妬する事も無く、音楽に集中して楽しむ事が出来るだろう。


楽器の技量を上げる

ベースボーカルと一緒にバンド活動をスタートさせたのだが、残念な事に、メンバーの予定が合わずに自然消滅してしまった。そこで、新しくメンバーを募集し、再度バンド活動をスタートさせた。ここで問題となったのが、他メンバーの技量が全くの初心者ではなかったことだ。筆者のレベルが明らかに劣っていた

仕方が無いので、ドラムの技量を上げるべく、スクールに通う事にした。

スクールで楽器を習う

幸い、ターミナルとなる駅に音楽スクールがあり、すぐに通う事が出来た。料金は月3回で10,000円を超えていたように思う。当時は社会人をスタートしたばかりでお金もなく、決して安くない金額である。

しかし、スクールの練習は良かった。スティックの持ち方、椅子の座り方、スネアやシンバルの調整など、教則本に載ってはいるが無視していた部分も教えてもらえた。勿論、叩き方の基本、エイトビート、シンコペーション、簡単なフィルイン、なども習う。また、そこで知り合った人達と仲良くもなれた。

半年もする頃には、それなりに曲を叩けるようになった

スタジオで個人練習

スクールは全部で2年ほど通ったが、流石に練習にも飽き、何よりお金を勿体なく感じるようになってきた。月10,000円だとしても1年で12万円、2年で24万円である。

そこで、スクールを辞めてスタジオで個人練習するようになった。ただし、残念ながら技量は伸びなくなったと思う。あくまでも曲の確認と叩く感覚の維持程度である。やはり、スクールのようにお手本がいるのといないのでは雲泥の差だ。また、出来ていない所を注意してくれる人もいない。

個人練習メインでやる人は注意した方が良いと思う。


スタジオでの全体練習のストレス

だんだん自身の技量が上がってくると、スタジオでの全体練習も楽しくなってきた。同時に、スタジオ練習はストレスを感じる場でもあった。人間が集まると、ただ楽しいだけでは済まない物である。

一番多いのは、曲を覚えてこない事への指摘である。曲を覚えていないと演奏がストップするため、全体練習にならない。筆者も、最低限、流れを覚えて曲が止まらないようにしていた。毎回曲を覚えてこないと信頼感が無くなるので要注意である。

楽器の音量で揉める事もある。基本はボーカルに合わせると思うのだが、どうしてもボリュームを上げたいのか、音量バランスを崩す人が出てくる。こうなると、声量が無いボーカルの声は聞こえなくなる。ここもやんわりと指摘が入るが、最終的には泣き寝入りする事が多い。その分、ストレスは溜まっていく。

全員がストレスを感じなくで済むよう、最低限、曲の流れは覚えるようにしよう。また、楽器の音量も歩み寄り、バランスを取るのが良いと思われる。

曲の覚え方

ちなみに、どうすれば曲を覚えることが出来るのだろうか。筆者の場合、ひたすら曲を聴くようにしていた。例えば朝2回、昼2回、夜2回、などと決まった回数を聞いていく。

曲を聞く事で大まかな流れが分かるので、その後はエアドラムで確認しながら曲をなぞっていく。最終的にはスタジオでドラムを叩いた方が良い。というのも、エアドラムで出来てもドラムセットでは出来ないことが多いからである。

とはいえ、社会人には時間が無い。最低限、エアドラムまではやるようにしよう。


ブッキングライブへの出演

何曲か出来るようになったところで、ブッキングライブへ参加する事になった。ボーカルの女性が他のバンドで出演したことのあるイベントで、チケットノルマは20枚程度であったか。初心者バンドがライブに出演するには、チケットノルマと言う費用が掛かるのもこの時初めて知った。

参加が決まると、後はとんとん拍子に進んだ。この時気を付けたのは、オリジナル曲を入れない事と、有名な曲を入れる事である。理由は単純で、オリジナルは誰も知らないからである。知らない曲を弾いても、誰も楽しめない。同時に、有名曲を入れたのも皆が知っていて楽しめると考えたからである。

初めてのライブは、やはり緊張した。ただ、終わってみたらあっという間でもあった。不慣れなMCに演奏、発表会気分で取り組んだのも、懐かしい思い出である。反省点としては、やはり初心者バンドだからか、客目線には立てていなかった。自分達の事で精いっぱいだった。そこまで考えられる人達が、もっと上にいくのかもしれない。

バンドの解散

不思議なもので、ブッキングライブに参加するとバンドは解散の方向へと進んでいく。これは、筆者が組んだバンド全てそうだった。目標をライブにすると、達成した時点で燃え尽きてしまうのだろうか。ちょうど良い区切りとして、解散したくなるのだろうか。折角知り合ったのに勿体ない気もするが、筆者もブッキングライブに出る頃には、バンドを辞めたくなっていたものである。

所詮趣味のバンドでもあるので、ライブ後に反省して次のライブに備える、まではやらなくて良いのかもしれない。目標も高くしようとすれば、どこまでも高くなる。「ブッキングライブ出演」、くらいの目標に留めておけば、ストレスを感じずに楽しめると思う。

バンドリーダーの役割について

バンドでは、バンド活動を円滑に進めるためにリーダーを決める。ところが、雑用を全てバンドリーダーに任せる、となることも多い。当然、リーダーは疲弊していき、彼が限界を迎えるとバンド解散となることも多い。

リーダーに感謝し、可能なら役割分担をすると、リーダーのストレスも緩和されると思う。任せきりにしないようにしよう。


終わりに

社会人になって楽器を始め、ブッキングライブで人前で演奏するまでの経験をすることが出来た。バンド活動は色々とストレスを感じることも多いが、今考えると楽しい思い出だけが残っている。楽器はやったことが無くても、比較的気楽に楽しむ事が出来る。メンバーを探すサイトも今は充実している。特に趣味が無い社会人は、是非チャレンジしてみてほしい。


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